GH Herpes.jpお悩み相談 専門医の先生に聞く! Q&A。
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妊娠、出産、子育てについて

Q1妊娠中の妻にうつさないために気をつけることは?

現在妻が妊娠中です。妻はGH(性器ヘルペス)ではないのですが、自分のGHが再発した場合、日常生活でどのようなことに気をつければよいでしょうか?
また、再発していなくても気をつけたほうがよいことがあれば教えてください。

A1GH(性器ヘルペス)ではない人に初めて感染した場合、初発の激しい症状が出る可能性があるため、奥様の妊娠期間全体を通して注意が必要です。分娩直前の初感染は赤ちゃんにも感染しやすいので、分娩直前は特に注意してください。
再発時の病変に触った後は石鹸できちんと手を洗う、タオルを共有しないなどは配慮したほうがよいでしょう。病変がお尻にもある場合、便座にウイルスがつく可能性もありますので、使用後は消毒用エタノールなどで消毒するとよいでしょう。また、臀部の病変部はガーゼなどで覆うことも有効です。GHの病変がないときでも陰部にウイルスが存在している場合があるため(無症候性ウイルス排泄)、再発していなくても注意してください。
また、産まれた赤ちゃんにもうつさない注意が必要です。皮膚にできた傷口や粘膜部分はウイルスの入り込みやすい場所ですので、赤ちゃんの傷口や粘膜に触れるときは特に気をつけてください。なお、ヘルペスウイルスは熱や乾燥に弱く、生活環境の中ではあまり安定ではありません。必要以上に神経質にならず、おおらかな気持ちでお子さんの誕生を待たれることをお勧めします。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q2出産のときに再発したら、必ず帝王切開になる?

現在妊娠中です。私のGH(性器ヘルペス)の再発はお尻から腰にかけて出やすいのですが、こういった性器でない部位でも、出産のときに再発したら帝王切開にしたほうがよいのでしょうか?

A2GH(性器ヘルペス)の再発は、特に女性の場合、針でつついたほどの小さな病変が出ていたり、外から見えない粘膜の部分に病変があったりするため、患者さんがご自身で判断するのは難しいものです。また、お尻や腰は性器と同じ神経領域のため、性器に症状がないように感じられてもウイルスが排泄されている場合もあります。そのため、もし出産の際に再発症状が出たら、帝王切開が選択されることが多いと思います。ただ、再発した時期やそのときの体調などによっても対応は変わってきます。再発したときの対応については、事前に担当の産科医と十分に相談しておきましょう。妊娠中に再発することはよくありますが、必ずしも出産間際に再発するわけではないので、あまり考えすぎないことです。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q3幼い娘のGHに今後どう対応したら?

幼い娘がGH(性器ヘルペス)と診断され、非常にショックを受けています。親として、今後どうやって対応していけばよいのでしょうか? GHのことを伝えるタイミングなど、注意すべき点がありましたら教えてください。

A3幼いお子さんがGH(性器ヘルペス)と診断されたとのことで、さぞご心配のことと思います。これから先の娘さんの生活のことを思い、深く悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、GHの原因となる単純ヘルペスウイルスはごくありふれたウイルスですので、あまり心配しすぎないようにしてください。
GHは、主に口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型、主に下半身に症状の出る単純ヘルペスウイルス2型のいずれも原因となりえます。単純ヘルペスウイルス自体は非常に一般的なもので、20~30代で感染している人は約半数、年齢が高くなるにつれその感染率も高まり、60代以上ではほとんどの人が感染しているというデータもあります。感染時に症状が出なかったために感染に気づいていないという人もたくさんいると考えられています(注1)。感染経路の特定は難しく、公衆トイレの便座などから感染することも皆無ではありません。また、幼いお子さんとのことですので、親御さんの口唇ヘルペスがオムツやトイレの世話をしているときに手などを介して感染してしまったのかもしれません。この場合は単純ヘルペスウイルス1型の感染である可能性が高いですから、2型に比べて再発する可能性は低くなるのが一般的です。再発の状況に注意しつつ、悲観的にならずにお子さんと接してください。
GHのことをお子さんに伝えるタイミングですが、お子さんの性格や状況などによっても、伝えるかどうか、また伝えるタイミングは異なると思います。気づかないうちに感染している人もいるくらいですから、どうしても無理に伝えなければいけないというわけではありません。ただ、知らずに大切なパートナーに移してしまったらお子さんも傷ついてしまうかもしれませんので、性的活動が盛んになる前にお話するという選択肢もあるでしょう。いずれにしても、状況に応じた判断が必要となると思います。場合によっては医師から伝えてもらうというのもひとつの手段です。そのためにも、信頼できるかかりつけ医を見つけておきましょう。

(注1)Doi Y, et al.: J Epidemiol, 19: 56-62, 2009

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q4母乳を通じて赤ちゃんにうつらない?

授乳中に再発してしまった場合、ウイルスそのものが母乳を通じて赤ちゃんに感染してしまったりしませんか?

A4単純ヘルペスウイルスが母乳を通じて感染した例も報告されており、感染の可能性がまったくないとはいえません。カポジ水痘様発疹症(アトピー性皮膚炎の患者さんなどにみられる重症の単純ヘルペスウイルス感染症)のように重症の場合には、ウイルスが母乳中に存在する可能性が高くなります。また、病変が胸などの赤ちゃんが触る場所にある場合は接触感染することもあるため、注意が必要です。
しかし通常は、ウイルスが母乳を通じて感染する可能性は低いと考えられています。あまり神経質にならず、治療や日常生活で気をつけることなどを医師に相談してみてください。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q5遺伝と関係がありますか?

GH(性器ヘルペス)や口唇ヘルペスは遺伝と関係がありますか?

A5GH(性器ヘルペス)や口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、1型、2型ともに遺伝しません。しかし、接触によって感染するため、同じ家で生活している家族などの親密な関係では感染しやすい(うつる機会が多い)と考えられます。いったん感染した後の再発のしやすさについては遺伝の関連を指摘する報告もありますが、まだはっきりとはわかっていません。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q6出産時の無症候性ウイルス排泄が心配です。

現在妊娠中です。出産のときに、再発症状がなくても産道にウイルスが存在することはあり得るのでしょうか?不安で仕方がありません。

A6稀なことなのですが、再発症状がなくても産道にウイルスが存在することもあります。ただ、分娩時に赤ちゃんにうつる可能性はそれほど高いものではありませんし、特に再発の場合では低いことが報告されています。分娩時に症状がある場合、初発・再発の症状が予定日近くなって現れた場合など、分娩時に産道にウイルスが存在する可能性が高いと考えられる場合には、赤ちゃんへの感染を防ぐため帝王切開が選択されることもありますが、多くの場合、通常の出産が可能です。赤ちゃんのヘルペスは重症化することがありますのでご心配になる気持ちは分かりますが、お母さんが過剰に心配をしていると、お腹の赤ちゃんにもよくありません。赤ちゃんに感染する可能性はとても低いのですから、気持ちを楽にもってください。そして感染の可能性をさらに低いものにするためにも、担当の医師にGH(性器ヘルペス)であることを伝え、分娩時の対応について事前によく話し合っておきましょう。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q7ヘルペスは子供に影響がありますか?

子どもを望んでいます。ヘルペスは子どもに影響がありますか?

A07ヘルペスの影響は、初感染した時期と実際に妊娠・出産するときまでの期間や再発の頻度によります。
妊娠初期の胎盤ができる前に初感染した場合は、確率は低いですが、胎内感染の可能性も考えられます。 また妊娠末期の初感染や妊娠時に再発した場合は、主に出産時の赤ちゃんへの感染が問題となります。
女性が妊娠・出産が可能な期間は約30年ですから、体調を整え、再発が起こりにくくなった時期を選んで妊娠すれば、多くは普通に妊娠・出産ができます。 再発までの期間は、多くは初感染から時間が経つにつれて長くなり、再発回数は減ってきますので、再発のタイミングをはかって妊娠することが重要となります。
また、医学書などでは帝王切開がすすめられていますが、これは出産時に、産道に症状がみられるという状況を想定したもので、分娩経過が正常であれば普通分娩で出産できる場合も多いようです。 ただし、感染の可能性は否定できないので、再発頻度が高い場合や、母親が希望する場合は、医師と相談の上、安全策として帝王切開を選ぶことも考えられるでしょう。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q8日常生活で赤ちゃんにうつらない?

身近に小さな赤ちゃんがいます。GH(性器ヘルペス)再発時はトイレの後などは必ず石鹸で手を洗うようにしていますが、うつしてしまうのではないかと心配です。もっと厳密な消毒などをしたほうがよいでしょうか?

A08GH(性器ヘルペス)のウイルスは主に病変に接触することによってうつります。また、病変に触った手あるいはタオルなどの器物を介して感染する可能性もありますので、病変に触った後は石鹸で手を洗う、タオルなどを共有しないなどは気をつけたほうがよいでしょう。また、GHの病変がないときでも陰部にウイルスが存在していることがあります(無症候性ウイルス排泄)。そのため、再発時に限らずトイレの後は石鹸で手を洗うようにしたほうがよいでしょう。また、皮膚にできた傷口や粘膜部分はウイルスの入り込みやすい場所ですので、赤ちゃんの傷口や粘膜に触れるときは特に気をつけてください。消毒としては消毒用エタノールの使用が有効です。しかし、ヘルペスウイルスは熱や乾燥に弱く、日常生活における通常の環境下では感染のリスクはあまり高くありません。必要以上に神経質にならないことが大切です。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q9GH再発中に赤ちゃんとお風呂に入ってもいい?

生後10か月の子どもを育児中ですが、ヘルペスが再発した状態で一緒にお風呂に入った時に指などから子どもに感染しますか?

A14GH(性器ヘルペス)の場合、お風呂などからうつることはほとんどないと考えられます。赤ちゃんが感染するのは、人との接触によるもので、主に大人からのキスや、大人が発症中の口唇ヘルペスに触った手ですぐに赤ちゃんに触ることなどによるものです。口唇ヘルペスができているときには、赤ちゃんへのキスは避け、赤ちゃんに触れる前に手をよく洗いましょう。
また、ウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染するので、同じ食器やタオルを使わないなどの注意が必要です。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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Q10GHをうつさず妊娠するには?

子どもを持ちたいと考えていますが、相手にうつさず妊娠する安全な性行為はありますか?

A15パートナーへの感染を避けるには、再発中や前駆症状のあるときは感染力が強いため、セックスや性的接触を避けます。症状がないときにはウイルスが出ている量は少ないとされていますので、感染する可能性は低いのですが、まったくないというわけではありません。
そのためにも、きちんと治療を続け、再発の影響を可能な限り少なくした上でセックスすることが大切です。主治医に相談しつつ、妊娠・出産をしていくことをすすめます。

編集協力:早乙女智子先生(神奈川県立汐見台病院 産科 副科長)

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